1. 現状の課題

オフセット成形部に穴加工を行う場合、タレットパンチプレスでは、 成形後に加工を行うことができない。
抜き→成形の順番で加工を行うこととなる。

オフセット加工時に抜き部分が変形する、精度不良となる、めくれが発生して美観を損なう、研磨などの後工程が発生する。

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2. 対応策

パンチ・レーザ複合機による加工を行うことで、成形加工後、成形物の上から穴形状を切断することができます。
また、Z軸ならいセンサーによって、成形物の高さに合わせてヘッドを移動させることができるため、成形物をまたいで切断することもできます。

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3. 加工手順

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4. 結果

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内径寸法

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応用例

成形後の穴加工のため、成形部をまたいだ加工、成形部への異形穴の加工、穴寸法の微調整が可能です。

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成形物をまたいだ加工を行う場合、ノズル外径、成形物の立ち上がり角度、加工速度によっては、材料とノズルが干渉することがありますので、加工条件に十分、注意してください。
以下に加工OK/NG例を掲載します。

また、成形部切断面にはドロスが発生する事が有ります。

 

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5. 金型について

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6. 注意事項
  • 金型によって最大加工板厚が異なります。
  • 金型、材料、機械毎に下降端調整が必要です。