最終回は、ここまでに説明したiPad、Android端末、Windows 8.1端末の各タブレットについて、長所と短所をまとめてみました。タブレットを選ぶときの参考にしてください。

iPad~とりあえずiPadを選んでおけば間違いない

 どれを選べばわからない、という場合は、とりあえずiPadを選んでおけば、大きな問題はないと思います。セキュリティが高く、アップルのサポートも信頼できますし、iPhoneやiPadを持っている社員がいるなら、彼らに使い方を指南してもらうこともできるでしょう。価格は少し高めですが、それが許容できて、Officeが動かなくてよいなら、iPadがおすすめです。

 なお、最近、マイクロソフトはiPad版のOfficeをリリースしました。日本でのリリースはまだですが、日本でも利用できるようになれば、iPadでも安心してOfficeを活用できるようになります。

  • iPadは最も安心しておすすめできるタブレットです。

<長所>

  • サポートはアップルなので安心
  • セキュリティが高い
  • 使いやすい
  • アプリが豊富
  • ユーザーが多く、活用情報が豊富

<短所>

  • 価格は高め
  • 種類は少ない

 

Android端末~リスクをしっかり管理できればコストパフォーマンスは高い

 iPadに比べるとセキュリティとサポートには不安が残りますが、端末の種類が多く、価格が安いのが最大の魅力です。あまり複雑な業務はやらないで、メールとスケジュールをチェックする程度の目的で利用するなら、Android端末はおすすめです。ただし、セキュリティソフトは、必ず導入することをおすすめします。

  • セキュリティに注意すれば、Android端末も十分活用できます。

<長所>

  • 低価格
  • 端末の種類が豊富

<短所>

  • セキュリティが弱い
  • 端末によってはサポートが不安

 

Windows 8.1端末~OfficeやWindowsソフトが必要ならこれで決まり

 ワードやエクセルなどのOfficeソフト、これまで使ってきたWindowsソフトを利用する必要があるなら、Windows 8.1のタブレットで決まりでしょう。基本的な機能は、Windows 8.1の動くノートパソコンと同じですから、キーボードとマウスを接続すれば、ノートパソコンとしても活用できます。
 ただし、タッチ対応アプリが少ないため、タブレットならではの使い道は、いまのところかなり限られています。また、従来のWindowsソフトが動かないWindows RT/RT 8.1にも要注意です。

  • OfficeやWindowsソフトが必要なら、Windows 8.1 端末がおすすめです。

<長所>

  • Officeが使える
  • 従来のWindowsアプリケーションが使える

<短所>

  • タッチ対応アプリが少ない
  • Windows RT/RT 8.1はWindowsアプリケーションが動作しない