「ドメイン」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? インターネットを活用するとき、誰もがお世話になっているのですが、意外と知らない人が多いかもしれません。今回は、「ドメインとは何か」について、最も基本的なトピックを紹介します。
無料メールやプロバイダーのメールを使っていますか?
「ドメインとは何か」を説明する前に、ぜひ確認したいことがあります。それは、現在使っているメールアドレスについてです。現在、お取引先とやりとりするとき使っているメールアドレス、あるいは名刺に記載しているメールアドレスは、以下のいずれかに該当するでしょうか。
1.「xxx@yahoo.co.jp」や「xxx@gmail.com」など、Yahoo! JAPANやGoogleなどの無料メールのアドレス
2.「xxx@ss.ai-link.ne.jp」や「xxx@nifty.com」など、契約しているプロバイダーから発行されたメールアドレス
もしも、どちらかに該当するとしたら、企業としてはちょっと問題があるかもしれません。それは、本記事でご紹介する「ドメイン」と深い関係があります。本連載の最後では、なぜ問題なのかについて説明しますので、ぜひ、最後までお付き合いください。
企業・組織のURLやメールアドレスに必ず含まれている文字
「ドメイン」は、インターネットを利用する人なら、必ず目にしています。たとえば、Yahoo! JAPANのWebサイトを表示するときは、Webブラウザで「http://www.yahoo.co.jp/」と指定します。また、Yahoo! JAPANの会員になると「xxx@yahoo.co.jp」というメールアドレスが発行されます。このうち、「yahoo.co.jp」の部分が「ドメイン」です。
他の企業も同じです。たとえばトヨタ自動車であれば「toyota.co.jp」がドメインですし、アマダであれば「amada.co.jp」がドメインです。このように、企業・組織のWebサイトやメールアドレスには、必ず固有の文字が含まれています。これを「ドメイン」といいます。
ドメインの3つの特徴
ドメインには、次の3つの特徴があります
- 特徴1:インターネット上の住所
- 特徴2:世界で唯一
- 特徴3:先着順
第一の特徴は、
「ドメイン」がインターネット上の住所だということです。特定の企業・組織のWebサイトを表示したり、その企業・組織の人にメールを出したりできるのも、相手の住所(ドメイン)がわかっているからです。
第二の特徴は、
「ドメイン」は世界で唯一だということです。インターネットは世界中をつなぐネットワークです。このため、そこで企業・組織を特定するためには、ドメインは必然的に世界で唯一でなければなりません。
第三の特徴は、
「ドメイン」は先着順だということです。「ドメイン」は誰でも年間数千円程度を支払えば取得できます。ただし、先着順なので、「このドメインが欲しい」と思っても、すでに取得されていると、取得することはできません。
今回は以上です。「ドメイン」が、じつはとても身近な存在だということがおわかりいただけたでしょうか。次回は、ドメインの種類、仕組みについて、もう少し詳しく説明します。