読者諸氏は、細菌とウィルスとは違うということくらいはご存じだろう。ではどのように違うかを簡単に書いてみよう。飲みかけのジュースをそのままずっと置いておくと腐る。この「くさる」という状態は、細菌がそのジュースに混入し、含まれている糖分を「えさ」として勝手に分裂・増殖し、細菌だらけになったことを意味する。生物の増殖には自分のDNAを複製・増殖させる必要がある。細菌は周りに「えさ」さえあればどこでも簡単に自分のDNAを複製・増殖させ、反映することができる生物といえる。一方、ウィルスは「中にDNAという遺伝子が1,2個入ったカプセル」といった粒子で、細菌のように自らえさを食べて自分のDNAを増殖する機能は持っていない。ウィルスは、他の生物の細胞の中に入り込み、その細胞が持っているDNAの増殖機能を借りて、自分のDNAを増殖させる。だから、治療薬としては、細菌に対しては「抗菌薬(抗生物質)」が用いられるが、ウィルスに関しては治療薬としては、殆ど無いと考えて良いだろう。だから、インフルエンザやノロウィルスには、症状を緩和する薬しか無いということだ。まずは掛らないこと・・・!手洗い・うがいをコマメに忘れずに・・・!! http://www.toholab.co.jp/info/archive/1834/