先日、兵庫県で集団登校中の小学生の列に車が突っ込み、男児2人が重軽傷を負った事故があった。業務上過失傷害罪の容疑で現行犯逮捕された会社員の男性は、その後の調べに「フロントガラスが曇り、よく見えなかった」と供述。彼が言うには「フロントガラスに解氷スプレーを吹き付けて出発したが、車が走り出すとすぐに曇り始めて、身体をかがめて隙間から前を見て運転していた」と供述しているようだ。冬場の冷え込みなどでガラスが曇り、視界不良で起きる事故は全国で相次いで起きている。公益社団法人「交通事故総合分析センター」の調べでは一昨年、フロントガラスの視界不良で歩行者の発見が遅れ、事故につながったケースは全国で32件、特に冬場は多く、大半を占めたという。人身事故全体の件数はここ10年で大幅に減少する中、視界不良による事故はほぼ横ばいで推移している。フロントガラスの曇りは社内外の温度差が主な原因という。冬場は地表の熱が上空に逃げる放射冷熱が夜間に起きやすく、朝の気温が低下、社内外の温度差が激しくなってフロントガラスが曇る。こんな場合は、フロントガラスの温度を上げれば凍結や曇りは除去できる。ヒーターのデフォガーで温風を吹き付ける方法が有効だが、エンジンの暖機運転が必要となる。「急がば回れ!」急ぐと大怪我を・・・!! http://car-moby.jp/30947