一家の消費支出の中で、食費が占める割合をエンゲル係数という。だから、エンゲル係数が高いということは食費の占める割合が大きくて、他の消費に回す余裕が少ないということを表し、生活が苦しいということになる。そのエンゲル係数が29年ぶりの高水準になった。かって学校でエンゲル係数が低下することが「豊かさを測る尺度の一つ」と教わった係数がなぜ今、上昇しているのか??スーパーの惣菜売り場に来ている高齢の女性は「夫の介護で疲れているときはお惣菜にしている」「食費は増えるがそうも言っていられない」と、夫と共働きの女性は「時間がなくて、ついついお惣菜に頼っている」「割高だけど、時間を買うと思って週に3〜4回ぐらいは買っている」と・・・!高齢化や共働き世帯が増える中、家計の「食」の中身は、かってと様変わりしている。中でも惣菜など「調理食品」が消費支出に占める割合は、30年で倍となり、飲料においてもペットボトルで買うことが多くなり、外食も確実に増えている。こうして背景を見てみると、現代の「飽食」の時代にエンゲル係数で豊かさを測るのが無理になっているのかも、しかし、今でも低所得者層に至っては生活の苦しさを測る指標の一つであろう・・・!! http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS17H4O_X10C17A2EE8000/