車のバンパーっていうのは「吸収するバー」といったところのようだが、フランスやイタリアというラテン系の国では、縦列駐車のスペースを空けるために、当たり前のように前後の車をバンパーで押しているという。最近の車を見ると「どれがバンパー?」で、本当に「ぶつかった時に衝撃を吸収してくれるの?」という風にしか見えないのが本音だろう。たしかに日本では、クルマというのは家の次に高価な存在として登場した。だから少しでもぶつかって傷が付けば修理したり、塗装の補修したり、バンパーですら交換してしまうという歴史を持っている。とくに最近の車を見れば、バンパーはクルマ全体のデザインの一部に完全に組み込まれているといっていい。どこからどこまでがバンパーかわからないクルマが多い。こうなってくると、本来の衝撃を吸収するという機能はないと言っていいかもしれない。今でも、フランスやイタリアでは、衝撃吸収という機能とは異なり、押すための独自の機能として存在しているのは確かなようだ。そのためにあるのだから、もちろん当てられた方も怒らないし、擦り傷や歪も、直す必要はなし、という事になる。まさに質実で、機能重視。過剰なまでに大切にする日本とは価値観が全く違う・・・!! http://car-moby.jp/97613