コンデジ、いわゆるコンパクトデジタルカメラの販売不振が世界中で止まらない。市場調査会社の富士キメラ総研が発表した情報によると、2016年のコンデジ世界市場は前年比39.1%減の1400万台、デジタル一眼でさえも大きく低迷した。特にコンデジ市場は日系メーカーの製品が72%を占める「日の丸家電」の代表格だったゆえに、カメラ業界が受ける打撃も大きい。ニコンは3月期の決算で7年ぶりの赤字、希望退職などのリストラに追われている。リコーやカシオ計算機もデジカメ不振が響き,減益に苦しむ、販売店のカメラのキタムラさえも大量閉店を余儀なくされている。売れなくなった理由はただひとつ、スマートフォンの台頭で市場を奪われたからだ。近年、スマホに搭載されるカメラの高画素や、手ブレ補正機能など高機能化が進んできたため、コンデジやエントリーモデルの一眼レフ、ミラーレスとの差別化が難しくなっている。「常に持ち歩くスマホで十分」と、スマホへの需要シフトは進む一方である。さらに、写真撮影が大事な任務である報道現場でも「スマホ撮り」が目立つようになったという。最近は専属カメラマンを着けずに記者が撮影も兼ねるというスタイルも多く、ますますコンデジ需要は少なくなっていくだろう。以前にレコードからCDに、フィルムからデジタルに、時代の変革の渦に巻き込まれたデジタルカメラ・・・如何な事に・・・!! http://blog.livedoor.jp/jyoushiki43/archives/52051184.html