お酒の過度な安売りを規制する改正酒税法などが6月1日に施行され、ビールや発泡酒の値上げが相次いでいる。狙いは街の小規模な酒屋さんを守ることだが、一気に2割の値上げに踏み切るスーパーもある一方、違法な安売りの基準があいまいで、戸惑いの声も広がる。スーパーの方は「ビールは数円上がっただけで売れなくなるほどシビアだ」と、客のビール離れを心配する。それでも値上げに踏み切らざる得なかったのは、昨年5月に成立した改正酒税法などの影響だ。商品の仕入れ値に人件費や賃料などのコストを加えた原価を下回る価格で売る「赤字販売」を原則禁止し、違反を続ければ業者名の公表や罰金、販売免許の取り消しなどが科される。国税庁は7月に「酒類取引専門官」を新設して監視を強化するようだ。 スーパーの赤字覚悟の安売りから、街の小規模な酒屋さんの救援作であろうが、ただ、どこまでの安売りが違法なのかの線引はあいまいのようだ。スーパーにとっては人件費も賃料も商品別になっているわけではないし、メーカーにとっても適正価格での販売が進むことは有り難いことではあるが、これによってのビール離れが進まれることは手放しでは喜べない・・・!! http://www.sankei.com/economy/news/170529/ecn1705290015-n1.html