この時期、アウトドアを楽しむ夏休み、そんな時に心配なのは食中毒、気温が高くなるこの時期は、野外で手軽に食べられるおにぎりでさえ、食中毒の原因となる細菌が増えやすい。おにぎりの食中毒は、「黄色ブドウ球菌」といい、私たちの手や腸、のど、鼻などに存在する菌の1つだ。まさか、おにぎりを握るとき、ごはんを素手で握っていないだろうか? まず第一に握る時に「菌をつけない」ことだ。炊きたての御飯は湿度も温度も高く、原因菌にとっては居心地の良い環境。手からごはんに付着した菌は、増殖する時に「エンテロトキシン」という毒素を作るらしい。この毒が多量に蓄積されることで、食中毒の症状をもたらす。黄色ブドウ球菌による食中毒の発生件数は、6月くらいから増えはじめ、7〜9月にピークを迎える。症状は、1時間〜6時間の潜伏期間の後、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢などが起こる。こんな心配のとき、昔の人がよく言った「梅干し」を入れれば・・・、確かに「梅干し」には抗菌作用があり、黄色ブドウ球菌だけではなく、サルモネラ菌や病原性大腸菌O157などの様々な菌に対して抗菌性はあるようだが、テストの結果を見ると、梅干しのまわりでは抗菌性があったが全体の抗菌までには至らなかったという。とくに、最近の消費者の嗜好に合わせた市販の梅干しは、さらに抗菌作用が低いという。いずれにしても、食中毒は「元から絶たなきゃダメ」握る時に菌を付けないことだ・・・!!
mainichi.jp/articles/20170503/k00/00m/040/064000c
2017/08/14