自動車用語で「ジャダー」って言う言葉があるが、ジャダーを直訳すると「激しく振動する、激しく震動する」という意味のようだ。自動車用語で使用した場合は、ブレーキを踏んだ時に、ハンドルやインパネなどがガタガタと振動する現象のことを言う。とくに中高速域で発生することが多い。主な原因は、ディスクブレーキのローターという部品にある。ローターというのはタイヤと一緒に回転している円盤のことで、ブレーキをかけると、そのローター(円盤)をブレーキパッドが挟み込んで自動車を止めるという仕組みだが、このローターが錆びていたり、熱によって変形していると、ローターの表面が平らでなくなり、パッドで挟み込んだときに、ブレーキオイルの液圧が変動して、サスペンションに振動が発生し、その振動がハンドルやインパネに伝わりガタツキが生じるということだ。走行中にブレーキペダルを軽く踏んだとき、足の裏に波を打つような感触が伝わってきたら、ジャダーが発生する一歩手前だと思えばいい。また、「ジャダー」によく似た現象で、タイヤ・ホイールの回転バランスが狂って、ハンドルやインパネを激しく振動させる「シミー」と呼ぶ現象もある。シミーは、自動車を加速していった場合、あるスピード域に入ると、そのスピード域にのみ発生するから「ジャダー」と「シミー」とは、発生する現象でハッキリ区別できる。いずれも車自体が震動するという現象だから、決して良い状態ではない、早くに修理屋さんで直してもらうのが賢明だ・・・!!
car-moby.jp/77208
2017/08/28