最近、にわかに注目を浴びる「糖化」。活性酸素による酸化が「体のサビ」というのに対して、糖化は「身体のコゲ」と表現されるようだ。それでは「糖化」が起こると、なぜ悪いのか? 身体はほとんどがタンパク質で構成されている。タンパク質には、体内に入ってきた糖と結びつきやすいという性質がある。「糖化」とは果糖やブドウ糖などの糖が、血管や皮膚のタンパク質と結合することでタンパク質が変性し、AGEと呼ばれる酸化最終産物が作られるということだ。このAGEが体内で増えてしまうと体を構成するタンパク質が、本来の役割をはたすことができなくなってしまう。血管の老化が進み、糖尿病の合併症の代表である腎臓や目の血管障害を増悪させるばかりか、高血圧、がん、非アルコール性脂肪肝炎、さらに肌のトラブル、シミやたるみの原因となる。つまり肌の老化にも「糖化」が関係するのだ。そして忘れてはならないのが、認知症の原因にもなるという事実だ。今まで、「酸化」ばかりが悪者にされていましたが、実は「酸化:サビ」よりも体に悪影響を与えるのがどうも「糖化:コゲ」らしいのだ。「サビ」は磨けばきれいになるが、「コゲ」はいったん付着すると落ちないので厄介なのだ。先週投稿した「ロカボ食」等「抗糖化対策」を実践することが健康寿命を延ばすことにつながる。少し「糖尿病食」に似ているが、くれぐれも「炭水化物」は、少なめに・・・!!
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2017/08/30