最近では、テレビや新聞紙上でポテトサラダの「O157」の食中毒が騒がれているが、O157に限らず、この時期に注意が必要なのはどんな食材なのだろうか? 食中毒を起こす病原体には、大きく分けて、細菌、寄生虫、ウイルスの3種類があるようだ。梅雨時から夏にかけては、湿度や気温が高く、細菌が増えやすい環境になるので、細菌性食中毒、特に病原性大腸菌に注意が必要だ。病原性大腸菌は、人や動物の腸の中に生息している大腸菌のうち、病原性を持つものの総称。重症性で有名なのがO157であるが、他にもたくさん種類があり、主に、牛肉や豚肉、鶏肉などを生で食べる事によって、人に感染する。以下に、梅雨から真夏にかけての時期、気になる食中毒と、意外な盲点をまとめてみよう。盲点1は、「ひき肉料理の半生は危険」外食で多いのがハンバーグ、メンチカツ、つくねと言ったひき肉料理。家畜の腸の中の病原性大腸菌は肉の表面にくっつく、しかし、ひき肉は、肉をミンチにするために菌が内部に入ってしまう。自宅で料理する場合も、しっかりと中まで加熱するよう。盲点2は、「刺し身はまず安全、ただしサバ、ヒラメは注意」魚に大腸菌が付く機会はないと考えられる。しかし、サバにはアニサキス、ヒラメにはクドアという寄生虫が寄生しやすい、最近、食中毒の報告が増えているという。盲点3は、「卵は殻の取り扱いに注意」卵による食中毒はサルモネラ菌。これは産卵時に腸管内の菌が殻に付着してくるものが多く、中身に入り込むことはない。盲点4は、「原因は直前に食べたものとは限らない」今の時期に多く見られる、病原性大腸菌の症状は体内で2〜3日かけて増殖してから症状が出る。一方、刺し身の寄生虫などは、すぐに症状が出る。かかってしまったら、下痢の場合は十分な水分を取り、水分を取れなくなったり、血便、血尿が出たり発熱したら危険なサイン。すぐに病院へ・・・!!
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2017/09/08