軽自動車にハイオク仕様は無い、何故無いかということを書く前に、ハイオクガソリンというのは何かということである。 ハイオクガソリンというのは、簡単に言えばオクタン価の高いガソリンという事になるが、オクタン価というのは、ノッキング(異常燃焼)の起きにくさを数値化したものだ。そのためオクタン価が高いと、エンジンの圧縮比を高くすることができ、その結果トルクが大きくなる。またエンジンの回転数を高くすることができるから、パワーも高くなる。だから、ハイパワーを狙うスポーティな車や、高級車ではハイオク指定となっている。いわゆる、運用コストの観点から開発された軽自動車に、7〜8%高価なハイオク仕様の開発思想がないということと、それ以前に軽自動車には「64馬力」というパワー規制値が存在するということである。もし、この規制が無くなると高回転・高馬力のエンジンが可能となり、速度が高くなり、今のボディーサイズでは危険度が高くなるということだ。しかし、かっては2〜3のメーカーが、ハイオク仕様の軽自動車を登場させていましたが、これらはモータースポーツ思考のモデルだけに、速さを追求する必要があったようだ。 しかし軽自動車の660ccエンジンというのは日本国内専用の、いわゆるガラパゴス規格である。海外では日本のレギュラー仕様ガソリン(89オクタン)は無く、海外のレギュラーが日本のハイオクと同じ(95オクタン)であるから、需要の少ない軽自動車を輸出するにはハイオク仕様としなければならない。いわゆる、ハイオク仕様の軽自動車は当分出てこないということだ。
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