夏の行楽といえば水遊び。海や湖に出かける人、いや出かけた人も多いかと思う。ところで海の色といえば透き通った「青」を、湖の色は青ではなく「緑」を、イメージするのでは無いだろうか? 同じ水なのに、海はなぜ青く見え、湖は緑色に見えるのだろうか? 海水はコップにくむと透明に見えるが、晴れた日の海では青く見える。これは水の分子が波長の長い光(赤や橙の光)を遮る効果と、波長の短い光(青や青紫の光)を散乱させる効果があるため。太陽光が水の中に入ったとき、波長の短い光だけが海中で反射し、それ以外の光は海水に吸収されることにより、海の色が青く見えるのだという。ちなみに、サンゴ礁で遠浅の海が透き通った青に見えるのは、サンゴの欠片である白い砂が海底に広がり、海水の色を反射しているからのようだ。それでは、同じ水でありながら、湖の色が緑色に見えるのはなぜだろうか? 湖の色は、海と同様に波長の長い赤や橙の光が吸収されるのに加え、湖に含まれているプランクトンや藻などの物質の色や、山林など周囲の風景色など、複合的な要素に影響されていると考えられ。多くの自然に囲まれていることの多いダムの水が緑色に見えやすいのもそのためだ。また、泥を多く含む湖の場合は、泥の黄みがかった色が加わって水は緑色になる。さらに、泥の粒子が増大すると光が水底まで届かなくなり、泥の水がそのままの色として見えるのだ。同じ水でも・・・何とも自然とは不思議なもの・・・!!
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2017/09/29