エコノミー症候群というのは、長時間同じ姿勢でいることで、脚の血が停滞し、かたまりができて、それが肺の動脈に詰まる病気だ。飛行機内、特にエコノミー席の狭い空間に長時間、同じ姿勢、乾燥、水分の摂取不足などの悪条件が重なりやすい特殊な条件下で座っていることで起きやすいためエコノミー症候群と呼ばれている。水分を取らないで長時間同じ姿勢でいると筋肉を使わないため、血流が停滞し、固まって血栓ができやすい状態に。この血栓がはがれて、心臓を通って肺動脈をつまらせてしまい、突然死のリスクもあるという。とにかく予防が大事で、起きやすい条件には・ 脱水(飲水不足、湿度が低い、気温が高いなど)・ 機械的な血管の締め付け(シートベルトなど)・ 下肢の運動不足等々、実は飛行機だけではなく、車中泊やデスクワーク、中には風邪をひいて高熱で一晩中、同じ姿勢で寝ていてなってしまう人もいるようだ。特に注意が必要な人・ 骨折などで脚にギブスをしている人・ 女性では経口避妊薬を内服中の人は発症しやすいようだ。予兆としては・ 片方の足だけがむくみ、痛みを感じる(発症すると足の痛みのあとに胸の痛みや息切れが起こる)。予防法としては・ とにかく同じ姿勢を続けないこと、喉が渇いたら水分を取ることが大事・ 足を積極的に動かし、機内などを歩く、歩くのが無理な場合は足先を上下に動かしたり、ふくらはぎをもんだり・ 適度な水分を取ること、アルコールは控えめに・ 足の付け根を締め付けないように、ゆったりとした服装で・・・! エコノミー症候群は、何よりも予防が大事・・・発症してからでは遅い・・・!
www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/blood/pamph46.html
2017/10/02