このところ忙しかったから、週末には「温泉で全身浴でゆっくり浸かって疲れを取ろう」と、考えている人は、今すぐにでもその考え方を改めたほうがいいようだ。以前に健康番組の、NHKの「ためしてガッテン」で実験していたのを思い出す。温泉好きの人が集まって、実際に伊豆の温泉に行き「温泉に入ったら疲れが取れる、疲れが取れるからよく眠れる」と皆さんがおっしゃり、実際、43度ぐらいの熱いお風呂に長時間浸かるのが好きだという人が汗を垂らしながら浸かっていた。しかし、入浴後、血液中に現れる疲労の目安である「疲労因子」を測ったところ、数値は下がるどころか上がっていた。つまり、温泉に入る前よりも入った後のほうが疲れていて、かつ、朝になってもその疲れは残っていたのだ。結論として、熱いお風呂に長時間全身浴をすることは、疲労をさらに悪化させることがわかったのだ。皆が「よく眠れた」と言っていたのは、疲れが取れてではなく、より疲れて寝込んでしまった、というのが真相のようだ。温泉に行って熱いお風呂に何回も入る人は、疲れを癒す効果はまったくないということだ。「温泉やお風呂に入るのはもうやめたほうが良いのか!」なんて考えてしまうかも、そうではなく入浴の方法のようだ。本当の癒やしの温泉なら「半身浴」がおすすめ、一般的な温泉なら42〜43度くらいであるから、特に半身浴を5〜6分の後に、軽く肩まで浸かって湯から上がり5〜6分程度の休憩・・・これの繰り返し、これこそ分割浴2〜3回程度、後はお風呂から上がり30〜60分の休憩、それも1日3回までを限度とする。道具は使い方次第・・・!!
www.akakura.gr.jp/iyashi/n017-01-zensinyoku.htm
2017/11/06