1.現状の課題・要望
課題
- 成形加工後に穴やバーリング等の加工をしたい。
現状、問題点(一例)
バーリングをした後に成形加工(エンボス)をしている。
- 材料が成形時に引っ張られるため下穴の精度が出にくい。
- 成形金型を逃げありの専用金型にする必要がある。
要望
現状の金型で品質を保ちつつ加工をしたい。
2.対応策
ZRタレットの「パスライン補正」の入力値を変更する。
ZRタレットでは、金型情報の「パスライン補正」の入力値によってダイが上昇します。
今回のようにパスラインが成形分だけ上昇している場合は、成形高さ分を「パスライン補正」に入力することでパスラインの調整をすることができます。
※すべてのプログラムで反映されるため、金型を兼用する場合は使用後に初期値に戻してください。
3.効果
今まで専用金型で行っていた加工が、現状の金型で加工が可能になる。
→エンボスバーリングではM径が金型に依存するが、ZRタレットを使えば任意のバーリングが選択可能となる。
※加工前にダイが成形部分と干渉しないか確認をしてください。
※異なるプログラムで金型を兼用する場合は、パスライン補正の値を初期値に戻して加工してください。